トータル確率を実用化する方法【パチンコの計算】
今回はトータル確率を実用化して計算しやすくする方法についてです。
トータル確率を実用化する方法
実は前記事の方法で算出したトータル確率は実戦ではあまり使用しません。
と言うのも、前記事の計算方法で算出したトータル確率は「大当り一回の平均出玉」のトータル確率だからです。
例えば、海物語シリーズのような大当りの種類が15R大当り一種類のみの場合は問題ありませんが、真・北斗無双のように6R大当りや16R大当りなどラウンド数の違う大当りが存在する機種の場合には、大当り一回の平均出玉(平均ラウンド)のトータル確率になってしまうからです。※平均ラウンド数の計算方法は【平均ラウンド数の計算方法】
大当り一回の平均出玉や平均ラウンドを使用して期待値やボーダーラインを計算することも可能ですが、計算が複雑になってしまい少々面倒くさいです。
では、どうすればいいのか?
答えは、1Rあたりのトータル確率に変換してしまえばいいのです。
トータル確率を1Rトータル確率に変換
トータル確率を1Rトータル確率に変換する方法は・・
【CR真・北斗無双】を例に計算してみます。
北斗無双の初当り確率は「319.7」、平均連チャン数は「3.67」です。
まずは初当り平均ラウンドの計算から・・
(6×0.5+6×0.5)×1+(16×0.51+8×0.07+4×0.42)×2.67=33.76
後は上記の式に当てはめるだけです。
319.7÷33.76=9.46
北斗無双の1Rトータル確率は9.46となりました。
1Rトータル確率の使い方①
1Rトータル確率の計算ができましたので、簡単な使い方を紹介します。
まず1Rトータル確率の意味は、「1R分の出玉を得るために必要な通常時ゲーム数」です。
つまり、1R分の出玉で1Rトータル確率以上のゲーム数を回すことができるならば勝てる、回せなければ負けるという「ボーダーライン」になります。
北斗無双の場合は、1Rの出玉で9.46回以上回せるならば「勝てる台」ということですね。16R出玉のボーダーラインを知りたい場合には、これをそのまま16倍して「9.46×16=151.36」と計算することもできます。
1Rトータル確率の使い方②
1Rトータル確率は、期待値や仕事量の計算にも重宝します。
※期待値については【パチンコで勝つための基本理論】、仕事量については【仕事量の計算方法】もご覧下さい。
例えば、北斗無双のは1日2000回ほど回すことができるので・・
2000÷9.46=211.41
1日打てば211.41R分の出玉が得られるということが分かるので、これを元に回転率と1Rあたりの出玉数を使って期待値を算出することができます。
例えば「回転率20回/250発」「1Rあたり140個」だとすると・・
211.41×140-2000÷20×250=4597.4発
差玉の期待値は+4597発だということが分かりますね。
まとめ
トータル確率を1Rトータル確率に変換して使用することで、簡単に様々な計算をすることができます。
期待値算出ツールなどを使って期待値を算出するのもいいですが、計算の仕組みや意味を理解して覚えておくことで、更に正確な計算やツールでは算出できない期待値を知ることもできたりするので、覚えておいて損はないと私は思います。
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