仕事量とは?パチンコにおける仕事量の計算方法と必要性
今回は仕事量についての説明をしたいと思います。
ある程度パチンコに詳しい方なら「仕事量」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?聞いたことはあるけれども、「仕事量の意味をちゃんと理解できていない」という人も少なくないはずです。
「仕事量とは何なのか?」「パチンコで勝つために仕事量は必要なのか?」
そんな疑問にお答えしたいと思います。
仕事量とは?
仕事量とは・・・『その日に(その台で)自分が稼いだ期待値』
言葉の意味そのままですね。自分がどれだけの期待値を稼いだか(仕事をしたか)を知るための物です。
期待値と混同してしまうかもしれませんが、仕事量はその時の実践値を元に算出するものなので、期待値とは微妙に違います。
- 期待値→「その台を打つことによって得られるもの」
- 仕事量→「その台を打つことによって得たもの(得た期待値)」
【期待値≒仕事量】などと書かれるように、期待値と仕事量はとても近いものなのです。
仕事量の計算方法
仕事量の計算に必要なデータは
- 大当り回数
- 通常時回転数(通常ゲーム数)
- 平均出玉数
- トータル確率
- 換金率
- 実収支
この6つです。
仕事量の計算方法は以下の通りです。
仕事量=実収支-(大当り回数-(通常時回転数÷トータル確率))×平均出玉×換金率
計算式だと分かりにくいと思うので実際に例を挙げてみます。
例:CR スーパー海物語IN JAPAN 319バージョン
- 出玉あり大当り回数=25回
- 通常時回転数=2300回
- 平均出玉=1530個
- トータル確率=106.2
- 換金率=3円(33玉交換)
- 収支=+30000円
※小数点第三以下は切り捨てにしています
10時間稼働してこのような結果で終わったとします。仕事量は・・・
30000-(25-(2300÷106.2))×1530×3=14624円(仕事量)
と、なります。
もう少し詳しく説明しながら計算してみます。
- まず理論上当たるはずだった大当り回数を計算します。
【2300÷106.2=21.65回】(通常時2300回転プレイしたら理論上21.65回大当りする)
↓↓
- 次に理論値より当たり過ぎた(当たらなかった)大当り回数を計算します。
【25-21.65=3.35】(3.35回ヒキ強でした)
↓↓
- 大当り回数に出玉数と換金率を掛けて、理論値と比べて何円分誤差が出たのかを計算します。
【3.35×1530(平均出玉)×3(換金率)=15376円】(15376円ヒキ強だった)
↓↓
- 実収支からヒキ強した分を引きます(ヒキ弱の場合は足します)。
【30000円(実収支)-15376円(ヒキ強分)=14624円】
↓↓
- 仕事量14624円となりました。
お分かり頂けましたか?
少々難しかったかもしれませんので、もう一度例を挙げてみます。
次はラウンド数変動タイプでヒキ弱だった場合の例です。
例: ぱちんこ CR 真・北斗無双
- 出玉あり大当り回数=10回(内訳 16R:4回 6R4回 4R2回 計96R)
- 通常時回転数=2000回
- 平均出玉=145個(1R)
- トータル確率=9.3(1R)
- 換金率=3.57円(28玉交換)
- 収支=-50000円
このような残念な結果で終わりました。計算式は
-50000-(96-(2000÷9.3))×145×3.57=11628円(仕事量)
説明しながらもう一度計算してみます。
- まず理論上当たるはずだった大当り回数を計算します。
【2000÷9.3=215.05R】(通常時2000回転プレイしたら理論上215.05R分の大当りをする)
↓↓
- 次に理論値より当たり過ぎた(当たらなかった)大当りR数を計算します。
【96-215.05=-119.05】(119.05Rヒキ弱でした)
↓↓
- 大当りR数に出玉数と換金率を掛けて、理論値と比べて何円分誤差が出たのかを計算します。
【-119.05×145(1R平均出玉)×3.57(換金率)=-61626円】(61626円ヒキ弱だった)
↓↓
- 実収支にヒキ弱した分を足します。
【-50000円(実収支)+61626円(ヒキ弱分)=11626円】
↓↓
- 仕事量11626円となりました。
R数変動タイプの機種は、1Rあたりのトータル確率と平均出玉で計算した方が計算がしやすいです。
なんとなくお分かり頂けましたか?
この計算方法でほとんどのパチンコ機種の仕事量が計算できるので覚えておいて損は無いと思います。
仕事量の必要性
次は仕事量の必要性についてです。
頭の回転が速い方なら薄々気付いていられると思いますが、実は・・・
仕事量は計算できなくても問題ありません!
はい。パチンコに勝つためにおいて仕事量はそこまで重要ではないんですよね。仕事量が計算できなくても、1日打った時の期待値を算出できるなら問題ありません。逆に、仕事量は計算できるけど期待値の計算方法がわからないのは問題アリです。
じゃあ仕事量は何のためにあるのか?実は私もよくわかっていませんw
持ち玉比率による日々の稼ぐ期待値の増減に一喜一憂するため?稼働終了後に仕事量を算出して自己満足をするため?
これは私の推測ですが、昔は現在のように正確に持ち玉比率をシミュレートすることが出来なかったらしいので、実践値の持ち玉比率を取り入れて期待値を算出するために考案されたのではないでしょうか。現在は3.57円交換が主流ですが、昔は2.5円交換(もちろん貯玉なんてありません)が主流だったようなので、現在よりも持ち玉比率がとても重要だったから仕事量というものが生まれたのだと思います。(完全に私の個人的な予想なので間違っていたらごめんなさい)
「じゃあ仕事量は全く必要ないのか」という訳でもありません。
データランプが充実していない店(大当り出玉数が表示されない店など)で、時間効率を把握していない台や甘デジ、羽根モノなどの途中で期待値を算出しづらい機種を打っている途中に大体の期待値を算出するのに仕事量が役に立ちます。
データランプが充実しておらず、正確な出玉がわからない甘デジや羽根モノで持ち玉遊戯中の場合、正確な期待値を算出するのはなかなか難しいものです。そこで仕事量計算をして大体の期待値を算出します。例えば、『5時間打って少しヒキ弱だけど、5000発浮いているから良い台だな』とか『低換金率の店で夕方に持ち玉が無くなってしまった。だが、持ち玉比率が40%でも仕事量が30000円超えているからヤメ予定時間の1時間前までは現金投資しよう』とか、大体の期待値を算出したり押し引きの判断材料などに使うこともできます。
ですが、データランプの充実している店では正確な期待値を算出した方が勿論いいです。仕事量は持ち玉比率や大当りのヒキによって変化しますからね。
まあ、結果的には確率の収束によりどちらも同じ数字になるので、どちらでもいいと言えばそれまでなのですが、その日の運によって左右されない期待値を算出する方法を私はおすすめします。
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